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昔ばなし、伝える事 [愛知 研磨 研削]

  • 代表取締役 天野 司
  • 1 日前
  • 読了時間: 2分

 写真は1958年と2026年それぞれの天野研磨の建物です。2025年2月5日のコラム(クリックして確認できます)でも触れましたが、昔は線路のすぐ横の、電車が通る度に大きくゆれる小さな小屋で天野研磨はスタートしました(後ろに走っているのは、昔の名鉄電車です)。当時は戦後13年、日本はまだ豊かとはいえず、この小さな小屋が住居兼工場だったそうです。

 1947年生まれの父は非常に頭の良い人でしたが、家計はまだ貧しく、行きたい大学に行くことも叶わず、高校から帰るとそのまま工場を手伝う毎日だったそうです。又、祖父母と父を含む兄弟3人がこの小屋で暮らすにはあまりに狭く、長男だった父は他所の家に居候しながら働いていたと聞いています。家族が一緒に住めず、他所の家庭に居候なんて今では考えられないですよね。

 父の5つ下の弟の時代には大学に通える余裕が出来ていたそうなので、生きていれば79歳の父は、まさに「日本が豊かになる直前の境目の時代」を必死に生きた世代だったのだと思います。

 この古い建物は、つい20年ほど前まで倉庫として使われていたので、私もよく覚えており、私が育った住居の隣には昔天野研磨の工場があり、毎晩深夜まで働く従業員の姿を見ながら生活する中、父からこうした昔ばなしを時々聞かされたので、私なりに天野研磨、あるいは日本が豊かに変化した過程は何となく感じてきたつもりです。

 この写真の古い小さな小屋を知る当社で一番若い従業員も54歳、又今日本全体の現役社会人を60歳定年と考えると、そんな時代を知る働く世代も少ないのではないでしょうか、だからこそこのような歴史を知り、受け継ぐことが大切で、私自身が受け継いだ知識、責任も非常に重く感じております。

 時代は大きく変わり、「今さら」と思う人もいるかもしれませんが、ご先祖様の積み重ねがあったからこそ、今の我々が存在します。日本にたくさんの課題がある今だからこそ、そんな歴史を伝えるのも、経営者としての私の仕事の一つと考えております。


 
 

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